続・スポーツから考えてみた風の時代。侘寂時代へ。

お盆後半戦がちょいと客足数でハズしてしまったようです。終戦記念日8月15日、今日16日、明日17日も、現時点では暇モードな感じです。そこで、ボケっ~としているのも仕事人としてどうかな~と思い、ブログ記事を書くことにした次第です( ̄ー ̄)ニヤリ。

少し前のブログ記事[スポーツから考えてみた風の時代]の続編です。

スポーツ選手も「風の時代っぽくなってきた」という内容で、例としてプロ野球メジャーリーガーの大谷翔平選手と、プロボクシング世界4階級制覇の井上尚弥選手をあげさせていただきました。

その中で、両者からは[マウント臭]を感じないとお話させていただきました。

[マウント]とは、相手よりも上のポジションをとり、優位性を自慢したり威圧的な態度をとったりすることです。自分が優れていることを、相手に認めさせたい人が、資産や社会的地位、子どもの学校などを自慢したりするなどです。この自慢により、自分が優れていることを認めさせ、優位に立とうとするのです。優位に立ち、相手に認めさせようとする行動を言います。

称号や権威などへの執拗なるこだわり等が[マウント臭]を感じる良い例かもしれません。何連勝をする!何階級制覇をする!何回防衛する!何々のタイトルや称号を獲る!…等などですね。どこか世間一般(周囲)へ自らを誇示(マウント)したがるのが、成功者や勝者にはありがちですが、大谷選手からも井上選手からも(ボクはですが)感じないんですよ。

言い方を変えると、両者からは[嫉妬心](他者への妬みやコンプレックス)を感じないんです。[嫉妬心≒相手より上でありたい≒マウント]という構図が成り立ちます。嫉妬心を抱くことがマウント臭の裏返しといった感じですかね~。

お二人とも、純粋に「強い選手と戦いたい!」なんですよね。それだけ。それ以上でも、それ以下でもない。とにかく[至高を目指す!][極みを目指す!]のみといった感じで( ̄ー ̄)ニヤリ。

如来になるために修行しているのが(如来の一段階手前の)[菩薩](ぼさつ)です。菩薩様は「ただひたすら悟りを求めること(如来になること)」だけに終始します。大谷選手も井上選手も何だか菩薩様と似ている感じがするんですよね(^^)。

日常の立ち振る舞いや言動からも、その事が見て取れます。何例か以下にご紹介させていただきますが[人間の次元を超えた言葉]です。神がかっています!!

◇  ◇  ◇

まずは井上尚弥選手から。

ボクシング世界5階級制覇で50戦無敗で引退されたフロイド・メイウェザーという超ぉスゴいボクサーがいました。ボクシングは他の格闘技イベントと違い、どこか別格といいますか、伝統や権威を持っています(※これはボクの私見も入っています)。組織もしっかりしていて、オリンピックの公式種目でもあります。ところがフロイド・メイウェザー選手が某格闘技イベントに参戦してしまった事で、「ボクシングを馬鹿にしているところもあるのではないか!?」(ボクシングの伝統や権威が汚されてしまうのではないか?)というような物議を醸したのです。

この事に関して記者から井上尚弥選手が質問を受けたのですが、その時の返しが実に神がかっていたのです!

■メイウェザーのエキシビジョンマッチについて井上尚弥が思うこと【3団体統一記者会見切り抜き】

「この質問はすごく難しいところだが、自分的には気持ち的に半々ですね。いい面もあれば、そうでない面もあるのかなと思います」と返したのです。

いい面も[悪い面]もではなくて、[そうではない面]と言うところが絶妙な返しです。誰一人として否定していない。井上尚弥選手の人間性が出ているというか、どこか[般若心経]的というか、人間の次元を超えた神回答だとボクは思いました。この発言がさらりと出てくるところがスゴイ!(^^)

◇  ◇  ◇

次に大谷翔平選手。

2023年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の試合前、ロッカールームでの円陣で声出しを務めた際の発言が神がかっていたのです!

■大谷翔平WBC決勝戦前の伝説のスピーチ – WBC 2023 Speech by Shohei Ohtani with English subtitles

その伝説のスピーチは「僕から一個だけ。憧れるのをやめましょうから始まり、以下のように語ったのです。

「ファーストにゴールドシュミットがいたり、センターを見ればマイク・トラウトがいるし、外野にムーキー・ベッツがいたり、野球をやっていたら誰しも聞いたことがあるような選手たちがいると思う。憧れてしまっては超えられないので、僕らは今日超えるために、トップになるために来たので。今日一日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけ考えていきましょう」と。

[憧れるのをやめましょう]

素晴らしい名言です。井上尚弥選手同様、どこか[般若心経]的というか、人間の次元を超えているとボクは思いました。

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最後におまけでイーロン・マスク氏のX(ツィッター)投稿(^^)♪

イーロン・マスク氏は、2023年7月23日に突然、[侘寂](わびさび)とだけ日本語で投稿したのです!

わびさびの意味は、大まかに言ってしまうと「日本文化特有の美意識や感覚のこと」だと思うのですが、何とも形のない感じです。これもまたどこか[般若心経]的というか、人間の次元を超えている!

これからは占星術的(天体の動き)的にも「侘寂の時代となりますよ」と、(宇宙人とも噂される)イーロン・マスク氏はさりげなく世界に発信されたのです。

いよいよ[風の時代]の幕開けです!