2:6:2の法則から考えてみた働きたい人だけ働けばいい世界。前編

昨日は満員でした。疲れました。というワケで気分転換でブログ記事を一つ配信してみます(^^)。

当院のお客さん周りから面白い話をお聞きいたしました。

あるお店(?)支店(?)に、クソみたいな人間性にくわえ、ダメダメな責任者さん(以下ここでは店長としておきます)がいたそうです。この店長さんは、会社で定めているマニュアル通りにお店は運営しないわ、部下に仕事をロクに教えないわ、自分はボケーっとしてて動かないわ、しかもクチは悪いわ(平気で人を傷つける発言をするらしい)、といった感じでホントに[クソ!]なのだそうです(笑)。

ここでさらに厄介なのが、意図的に意地悪でやっている風もなく、「自分は正しい!素晴らしい運営をしている!」といった感じな無自覚野郎ときたもんだ(笑)。この事が部下たちの不満や怒りに拍車をかけしまっていたようで。。当然ながら「もうイヤだ!早く転勤してしまえ!この野郎!」って皆さん思っていたとか。。

さすがにお店の殺伐とした空気感を本社側も察したのか、重たい腰を動かし、この[クソ店長]の転勤を決めたのです。なお、この転勤劇の背景には、店長は会社のマニュアル通りに動かない、部下に仕事は教えない、といった感じなので、店は荒れに荒れ、売上も落ちたという側面もあったのでしょう(※これはボクの推測です)。

と、まあ、なんだかんだで無事、問題児[クソ店長]の転勤が決まり、次に来る新店長は、仕事にはストイックで、マネジメントもこなせる、本社もお墨付きの優秀な方が来られることになったとさ(^^)。

さあさあ、これで[めでたし♪めでたし♪]となったのか!?…

ところがですねぇ~、そうは問屋は卸さなかったのですねぇ(泣)。

エキスパートな新店長が就任してから、むしろ殺伐とした空気感が悪化してしまったのです!(泣)。

実はボクはこの流れを予測してました! ではでは、なぜ予測できたのでしょうか?( ̄ー ̄)ニヤリ…

その答えは新店長が[優秀]だからです!!

ここで以下の面白いツィッター投稿をご覧ください。


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「企業に貢献できていない下位2割の人材を切り捨てて、残りの8割で事業を進めれば生産性が上がるかといえば、そう単純なものではない。上位2割+中位6割で構成されているはずの組織の中では、また優劣が生じて新たな「貢献度の低い2割」が誕生する。同様に、上位2割だけを選抜した組織を作っても、その組織はいずれ「上位2割+中位6割+下位2割」という構成比率になってしまう。どのような組織も「262の法則」に支配されるという点が、この概念の面白いところであり、厄介なところともいえるだろう。
生産性に対する貢献度だけでなく、従業員のエンゲージメントについても「262の法則」を当てはめて考えることができる。すなわち「組織は、エンゲージメントの高い2割、平均的な6割、エンゲージメントの低い2割で構成される」というわけだ。そして、エンゲージメントの低い2割を切り捨てても、残り8割からなる組織は、やはり「262の法則」の影響を受けてしまい、新たに“エンゲージメントの低い2割”が生み出されるのである」
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このツィッター投稿を拝見させていただくと、[上位2割の頑張る人&優秀な人:中位6割の普通の人:下位2割のダメダメちゃん]に組織や社会はどうしてもなってしまうのだそうです。蟻の実験でも同じようになるという話を聞いたことがあります。2割の働かない蟻ちゃんを取り除くと、新たなる2割の働かない蟻ちゃんがまた出てきちゃうみたいで(^^;;)。

新店長さんは、自らもバリバリ動きまくる人で、かつ従業員に的確に業務指示を出せるマネジメント能力も有している。これで従業員もスムーズに快適に仕事ができるようになるからハッピーエンドへと向かうと考えがちです。が、そうはならない。この事が部下にとってはむしろ苦痛や不満を生み出してしまうのですねぇ(^^;)。

前の店長はダメダメな奴だとお話いたしましたが、ダメダメだったからこそ部下はかえって気楽な側面もあったのです。「店長がサボっているし、クズだから、私たちもテキトーに仕事をすればいいや( ̄ー ̄)ニヤリ」と[ぬるま湯]に浸かりがちとなって行くのです。ぬるま湯体質はダメだとは思うものの、部下には売上ノルマや店をきちんと維持していく責任もない。楽チンな方がいいのは当たり前( ̄ー ̄)ニヤリ。

上述したように、組織や社会というものは[2:6:2の法則]になります。これは人間も動物である以上、避けられないものなのでしょう。だったらいっそのこと、[下位の2割]に店長が存在してくれているほうが部下はとて~も楽チンなんですよね。ダメで、クソで、クズで、サボってばかりな店長だったからこそ、ある意味で楽だったのです。

しかし、新店長は逆に[上位の2割]に存在する。長きに渡って続いた前店長下での、ぬるま湯体質も相まって、部下は急激な店内改革に戸惑いを覚え、いつしか大きな反発心へと至ってしまうのは必然の成り行きといえるでしょう。

そして話はここからが面白く、(新店長への反抗心や嫌がらせ行為の可能性もありますが)無断欠勤をしまくる、新店長の指示通りに動かない、、等々、やはり新たなる[下位の2割]へと堕ちてしまう部下が次々と出てきちゃったみたいで( ;∀;)…

本社側は良かれと考えエキスパートで優秀な新店長を就任させたはずなのに、かえってお店は荒れに荒れ殺伐としてしまっているのだとか(^^;;)…

さて、はて、どうなっていく事やら、ボクは静かに経緯を見守りたいと思います。

今回のブログ記事の結論といたしましては、[ダメや奴(ダメと世間一般から言われる人)ほど実は世の中には必要不可欠だ!]といったところでございますかね。

中間管理職(店長や課長)は、バリバリ動くタイプの人よりも、どこか頼りがいがなく天然ボケ的なキャラのほうが組織(部下)ってうまくまとまるのかな!? どちらにしても組織や団体で生きていくのは大変です(^^;)。ボクは運良く個人事業主で何とかやって行けてるので幸せです。皆さんありがとうございます♪感謝(^^)。