2:6:2の法則から考えてみた働きたい人だけ働けばいい世界。後編

[2:6:2の法則から考えてみた働きたい人だけ働けばいい世界。前編]の続きです。

学校のイジメられっ子の構図も同じ感じ。例えば、クラスの中でちょっと知恵遅れな感じのイジメられっ子のA君がいたとしましょう。そのイジメられっ子が、とある日、虐めに耐えきれなくなったのかどうかは分かりませんが転校して行っちゃいました。するとクラスの中から虐め無くなり平和になるのか? 実はそうはならず、今まではA君がいたので目立たなかったものの、次にちょいと変てこなB君が新たなるイジメられっ子のターゲットへとなってしまう。。こんなような話をよく聞きます。

ボクの学生時代もそうでした。どの学年になろうとも、クラスになろうとも、必ずイジメられっ子は存在しました。いま振り返ってみると[2:6:2の法則]からは逃れられないものだと、つくづく感じる今日この頃です。

社会にしても、職場にしても、学校にしてもですが、この[2:6:2の法則]の魔の手をなんとか回避する対策はないものでしょうか?
ここからは私見となりますが、お話させていただきます。

方法としては、[下位の2割]になる存在を意図的に増やしていく方法もありかと( ̄ー ̄)ニヤリ。

例えば、国・都道府県・市町村など社会という名のコミュニティ。今の社会ですと[働かざる者食うべからず]の世界です。特に日本の世論は働かざる者にはとても冷たいです。勝手に野垂れ死ね!知らねぇよって感じな気がします。その如実な事例が、生活保護受給者や、コロナ渦で連発した一部の人だけを対象とした各種支援金を受けた方々に対する[冷たい世論]です。

コロナ渦の 緊急事態宣言中 または 準緊急事態宣言中(まん延防止期間中)は、一定の要件はあるものの、飲食店では小規模事業者でも1日数万円の支援金が支給されました。緊急宣言は複数回ありましたので、トータルですと小規模事業者でも数百万円~1千万円を超えたでしょう。コロナ渦に関わらず長く続いたデフレ不況下で、小規模な飲食店は元々から大変だったはずです。「良かったね♪これで少し楽できるね♪」と労りの言葉をかけて差し上げるべきなのかなぁ~とボクは思っているのですが、どうも世論は違ったようです。

「なんでアイツらだけ!」「しかも日々の売上よりも多くもらって儲けていやがる!」「支援金で肥えやがって!」「高級車とか買ったり、旅行三昧、贅沢三昧で豪遊している!」、、等々、奴らだけズルいといった世論が大半を占めたのです。そんでもって「支援金で肥えたような飲食店にはもう行かない!」となる始末。

支援金をもらっているような小規模事業者はあまり納税をしていない所も多く、高額納税者や税金を強制的に搾取されているサラリーマンなどからみると面白くないでしょう。ボクが「支援金もらって儲けてもいいじゃないですか♪」と発言しようものなら、「ではお前(整体師津田さん)が奴らの支援金分を払え!」となるんですよね。「なんだかなぁ~」ってなりますね(心がちょいと冷たいのでは ー△ー;)。

ロクに納税すらしていない小規模事業者らは[下位の2割]にあたり、それとは反対に高額納税者や上級サラリーマンは[上位の2割]にあたるでしょう。[上位の2割]に君臨する勝者であろう高額納税者や上級サラリーマンは、「俺たちの納税のおかげだ!」「下位の奴らなんて社会悪だからいらない存在だ!」とでも思っている事でしょう。ですが[2(上位):6(中位):2(下位)の法則]の視点から考えてみると、[下位の2割]がいてくれるおかげで[上位の2割]でいられるのですよ(ってボクは思います)。

[中位の6割]と[下位の2割]が、ある日、突然この世から消えてしまったとしましょう。すると[上位の2割]だけが残りますが、これで良かった♪良かった♪となるのでしょうか? ボクはそうはならないと思っています。

そもそも「この人は素晴らしい!」や、逆に「あの人はダメだ!」という優劣判断は、世の中に[上位の人]と[下位の人]が一定数存在するから成り立つのです。
例えば、いま世界で活躍されているボクシングでいえば井上尚哉選手や、野球でいえば大谷翔平選手などがいらっしゃいますが、両選手は確かに素晴らしいです。が、レベル的に劣っている競技選手が世の中に数多く存在していてくれているからこそだとは思えませんかね。比較対象があってはじめて「○○選手は素晴らしい」という概念も生まれるのかなぁ~と(^^)。

経済というものは、シーソーゲームであり、貸借で成り立っています。[(極端な表現とはなりますが)誰かが “得” をすると、もう一方の誰かが “損” をする]という、プラスとマイナス、陽と陰、で構成されています。これが[宇宙の原理原則]なんですね。昼(太陽)もあれば夜(月)もある。山(高い)もあれば海(低い)もある。食う動物(肉食動物)もいれば食われる(草食動物)もいる。経済も同じだってボクは考えているんですね。だからこそ帳簿では貸借対照表が存在する。資産の一方で負債がある。負債(借金)を時には背負っちゃうけど、その分は何かしらの資産(設備や建物)として生まれ変わり有効活用されるといった感じで(^^)。

ちょっと話がそれてしまいましたが話を戻させていただきますね(^^)。

おそらくですが、[中位の6割]と[下位の2割]が消えると、今度は残った[上位の2割]の中から脱落者となる[下位の2割]が絶対に生まれてきます!(ってボクは思っています。)

確かに、しっかりと納税している者に対して支援金がなく、その一方で、納税すらしない者が支援金や生活保護を受け取れる、という矛盾や不公平さに対してのお怒りのお気持ちは心中お察し申し上げます。が、お怒りのお気持ちは理解しつつも、緩やかに[下位の2割]を一定数[存在させる]のが、社会を円滑に維持していけるコツなのかなぁ~って(^^)。

[上位の2割]にあたる高額納税者や上級サラリーマンからは下記のようなツィッターには[怒り心頭に発する]でしょう。

でもここでちょいと見方を変えてみてください。

生活保護の方々は、クルマも持っていないし、基本的には地元で、飲んだり食ったり、モノを買ったりしながら日常を過ごします。あとは不健康だったりする例が多いためどこかの医療機関に通っています(しかも医療費は国が負担してくれる!)。ルール上、下手に貯金もできない。。だからですねぇ、確実に消費する&お金を使うんです!( ̄ー ̄)ニヤリ。

実は生活保護のシステムって、最大の財政出動であり、景気対策とも言えるんですよ!( ̄ー ̄)ニヤリ。

コロナ渦に、ウクライナ紛争、物価高騰劇、、等々、社会がとても不安定になってきているので、思い切って全員を実質的な生活保護にしてしまおうという経済システム[ベーシックインカム]が話題となっています。

これは私見ですが「試しにやってみればいいんじゃね!」って思っています(^^)。

こういうと「世の中のみんなが働かなくなる!」と批判意見が出てきがちです。ベーシックインカムは、下位のダメダメ人間の2割を、6割にも7割にも引き上げるような、日本国民一億 “総” 堕落社会 になってしまうと思われがちですが、そうはならないでしょう。[2:6:2の法則]に鑑みればそうはならないと思っています。かえって安定した最低限のバックアップを得ることで、今までは踏み出せれなかったような「新しく独創的な事業やプロジェクトを立ち上げよう!」って方々も一定数ですが出てくるような気がするんですよね(こうして新しい次の時代へと一歩進んでいく^^)。

現に飲食店の支援金にしても、散財して豪遊した方々や、その多くの貯金を回してしまった方々もいらっしゃったようですが、その支援金を使ってしっかりと販路開拓のための投資を行い、次に繋げた方や、新しい試みを始める方々もいらっしゃったようです。

上記のツィッターでは「毎日が休日。寝てるだけで…」となっていましたが、これで良いと思う人もいれば、毎日が休日がかえって耐えられないという人もいるんです。ボクは後者です。まあ、人の価値観は各々違いますので、前者でも後者でもどちらでも良いかと(どうせ近い将来は、ほとんどの労働をAIやロボット様が担ってくれそうですし…^^)。

そもそも[働かざる者食うべからず]は、庶民を管理するのには都合が良いため支配層(国際金融資本や絶対的勝者グローバリスト)が造り上げた[洗脳システム]だと思っています。弥生時代から稲作などの農耕文化が始まったと言われています。すると作物を安定して収穫したり貯蔵するため、大所帯にならざるを得ません。ここから人間の上下関係が生まれたのです。支配する側と支配される側の誕生です。自然の中にある日々の恵みに感謝しながら暮らしていた縄文時代ではなかった社会構造でした。[横の構造・小さなコミュニティ・円形型]であった縄文時代から、弥生時代以降は[縦の構造・大きなコミュニティ・ピラミッド型]になったのです。このピラミッド型構造の社会が現在にも至っていますが、行き過ぎた貧富の格差や環境破壊など、いよいよ限界へと来ているよう気がしております。

さすがに縄文時代に戻れとまでは難しいですが、縄文的な志向になるための布石として[ベーシックインカム]という手は有りかなと( ̄ー ̄)ニヤリ。財源はなんとでもなります。今現在の税制は、人に課す税制[人頭税]ですが、そのシステムを改めることで解決します。近い将来は、(農業や工業や様々なサービスなど)生産や富の創出のほとんどをAIやロボットが担ってくれるでしょう。そこから生まれる莫大な付加価値へ徴税を行い、その財源をベーシックインカムとして活用すれば良いのかなぁ~と。

[働きたい人だけ働けばいい世界]
早く実現できると良いですね。[2:6:2の法則]は無くなることは難しいとは思いますが、みんなの幸せ度が底上げとなり、ちょいだけ良き世界へと導かれるような気がしています。
皆さまに幸あれ(^^)♪