貧乏人に暇はナシ!?

先日、X(旧ツイッター)でこんな投稿を見かけました。


「コンサルとかマッサージ師とか、時間を切り売りするタイプのビジネスをやってる人は、より稼ぎたければ単価を上げるか、自分のクローンを量産するしかないんだわ。だから労働集約型のビジネスでスケールするのは難しいんだよ。」

この投稿、実に的を射ています。僕たち整体師もマッサージ師と同じく、基本的に自らが“身を粉にして“動かない限り利益が出ず、そのうえ“さほど稼げない“お仕事です。

特に整体師やマッサージ師は、「この人でなければならない!」という個人への信頼や相性が強く影響します。技術力はもちろん、雰囲気や波動(氣やオーラ)といった、その人自身が醸し出すキャラクターに惹かれて支持される(過激な表現ですと“信者さん“になってくれる)。つまり、代替が効きにくい職業なのです。

Xの投稿にあるように「自分のクローンを量産するしか打開策はない!」という意見は的確ですが、現実問題としてクローンを作ることなど極めて難しい。つまるところ、最終的には“自分しかいない!“という現実に行き着きます。

単価を上げれば多少は変わるものの、こうなると稼げるには限度がある職業となります。食っていくのがやっと、といったところでしょうか。

このように言うと「予定速報を見ると津田さんの整体院はいつもビッチリじゃないか(^^)!」とツッコミを受けるのですが、実はですね、そうではないのです。

売上や稼ぎなんて全然大したことはないのですが、それでも“なぜだか忙しい!“ことだけは事実です。その理由を考えてみると、特筆すべきは一人当たりの対応時間(接客時間)が長いことです。“その人(その整体師)につく“だけに、整体だけでやって「ハイ!60分!これで終わり!さよなら!」とはいかない(笑)。みなさんは “人とのふれあい“ を求めているようです。

だからこそ、お客様とのコミュニケーションがとても重要で、僕はこの辺りを重んじています。単純な「1時間=施術」という計算にはなりません。お客様の体だけでなく心にも向き合うこの仕事では、前後の談笑やコミュニケーションを含めると、例えば1日に3人施術した場合ですと、実質的な時間は倍の6時間以上という事です。これに除雪や清掃、その他準備を含めると、簡単に法定労働時間に相当する時間を費やします。さらに、その他諸々の庶務を加えると、朝から晩までノンストップです。

高田純次さんのグロンサン内服液CMの名台詞「帰りたいのに 帰れない~」じゃないですが、「終えれたいのに 終えれない~」って感じです(笑&疲)。


◎CM 栄養ドリンク/1989年平成元年/中外製薬/グロンサン内服液/高田純次/5時から男のグロンサン

…と、まあ、淡々とこなすだけで毎日があっという間に終わってしまうのですねぇ(^^;)。そうなると新たな販路開拓のためのアグレッシブな経営戦略を考える暇などなく、「スケールするのは難しい(事業の大規模化は難しい)」という現実に直面します。トホホ(泣)…

それでも、肚(腹)の力を楽しく有効活用できる複数の体操ゲームを提供(配信)する新しい事業構想を進めようと考えています。2年くらい前からぼんやりと頭に浮かび、1年前から本格的に資料(自分の中だけでの事業計画書)を作成。半年前からは一度本腰を入れ、僕のフィクサー(神師)さんからアドバイスを仰ぎ、かなり進捗しました。

そして、いよいよ春からスタート!と考えていたのですが、上述したように、なぜだか忙しく暇がなく、日々があっという間に過ぎ去っていくんですよ(ー^ー;)…。春からスタートできる感じが全然しない。そんでもって、また1年、2年、と過ぎて、老い衰えていく…(泣)。

「貧乏暇なし」とはよく言ったもので、まさに “貧乏人に暇はなし“ “帳簿あってカネはなし“ といったところでしょうか(笑)。
※訳 : 帳簿あって(あれやこれやと事業活動は慌ただしいものの)、カネはなし(最終的に手元に残るお金はなぜだか無い ^^;;)