よく僕たち整体師に聞かれるのか「1日何人やるの?」ですが、僕はこの聞かれ方は正直あまり好きではないというか、ビミョーなんですよね。
例えば「1人平均すると3人です」と答えると、「あー、そうか3時間しか働いていないんだ」と誤解されることがあります。でも実際は、そんな単純な話ではありません。
冬場の場合を考えてみましょう。朝4時や5時に起床して除雪作業に取り掛かります。営業の一環として駐車場数台分を除雪し、周囲もきれいにしなければなりません。これで1~2時間を費やします。その後、清掃や準備にさらに1時間程度かかります。これらも僕にとっては立派な[仕事]です。
さらに、施術時間もお客様とのコミュニケーションが重要なため、単純な「1時間=施術」という計算にはなりません。お客様の体だけでなく心にも向き合うこの仕事では、前後の談笑やコミュニケーションを含めると、実質的な時間は倍の6時間近くになることもあります。これだけでも、法定労働時間に相当する時間を費やしています。
その他にも、事業を向上させるためには、パソコンやインターネットを使った事務作業が欠かせません。また、地域とのつながりを深めるために自治会役員としての活動も必要です。そして、体力勝負の仕事である整体を続けるためには、日々の筋トレなどフィジカル管理も重要です。特に、当院では「プロレス顔負け」と言われるほどの強めの施術を求められることが多いため、年々痩せていきます(笑)。
…と、まあ、気づけば1日があっという間に終わっています。本当にあっという間です! これが土日や繁忙期となると、整体のお客様がさらに増え、朝から夜遅くまでフル稼働です。
整体という職業柄、腰痛や肩こりなどお客様がいつ辛くなるかは予測できません。そのため、来院のタイミングも日曜や祝日、朝晩を問わず、終わりの時間が読めないのです。この「終わりが見えない」という状況が、心身にボディーブローのようにじわじわと堪えます。せっかく来院いただいているお客様には大変申し訳ないのですが、「一体いつ終わるんだろう…」と、夜になるまで何となく心が落ち着かずといった感じで…。
「仕事の終わりが読めない」という独特の感覚は、整体業に限らず自営業の方々なら共感していただけるのではないでしょうか。形があるようで、形がない ―― まるで仏教の「色即是空 空即是色」のような不思議な感覚です(笑)。
でもですね、裏を返すと「終わりが見える」と、とても楽になるんです! 予約で立て込んで余裕がなくても、前日までに予約が確定していると、意外にも気持ちが軽くなります。満員に近ければ、それ以上は物理的に受け入れられませんし、「これで今日の予定は終了だ」と思える(^^)♪。
ありがたい縁もあり、お客様だけでなく、ご友人や知人が遊びに来てくださることがあります。これ自体はとても嬉しいことです。しかし、僕たち整体師の仕事は、見た目以上にスケジュール管理が大切です。たった一つのズレが、その後の予定すべてに影響を及ぼします。さらに「終わりが見えない」という独特の感覚は、心身への負担を増やします。50歳近くなると何だか[見えない衰え](気力?)もあり、若い時のようにはいかなくて😅…
そこで、このブログをご覧になっている特にご友人や知人の皆さまにお願いです。ぜひ、できるだけ早めに予定を組んでいただけると助かります。そして、何よりも大切なのが[終了時間を決める]ということです。お互い、やるべきことがたくさんありますよね(^^)。
日本人は[開始時間]には厳格ですが、「途中で切り上げるのは申し訳ない」という忖度が働くことも多いように思います。でも、宴会でも「そろそろ…」と思いながら続いてしまう場面って、意外とありますよね?(笑)
お互いが負担なく、気持ちよく[持続可能な人間関係]を続けていくためにも、ぜひ[終了時間を決める]という習慣を取り入れてみませんか?今日のブログ記事はここで終了とさせていただきます(^^)。
開始時間を守るのも大切だけど、終了時間を守るのも同様に大切やで。特に終了時間にルーズな日本人が多すぎるわ。終了時間を守れない人とはミーティングとかしたくないやん。予定が狂うからさ。日本人は開始にはシビアだけど、終了にはルーズな人が多すぎるんやで。
— ゆる麻布 (@yuruazabu) January 16, 2025