こんにちは。短文投稿サイトX(旧Twitter)で気になる投稿があったので、今回はその内容を取り上げつつ、お話を進めたいと思います。
最近、ユニクロの柳井社長が「移民を受け入れ、知的労働者を増やし、少数精鋭で働くような環境にしていかないと、日本人は滅びる」といった趣旨の発言が報じられました。
これに対し、事業家の前澤友作氏は「僕は逆のように感じます。日本らしさ、日本人らしさが今後の国力の鍵になる気がしていて、それを薄めてしまうようなグローバリズムに迎合する考え方には違和感があります。日本は日本人らしさを活かして、連帯しながらもっと濃い国になっていくべきだ」という反対の意見を述べられました。
僕も[似たような]考え方を持っています。「同じ」と言わず[似たような]と表現するのには理由があります。
僕が考えているのは、[日本人らしさ]というより、遥か昔のご祖先の方々が持っていた縄文時代的な価値観、「推し」と「共有」の精神を大切にした縄文人の生き方を活かして、現代の生活環境をより幸せなものにしていくべきだということです。
縄文時代には、個人よりも共同体の調和が重視され、子育ても共同体全体で行われていました。これは「私」よりも「私たち」という意識が強く、共有の精神と推しの精神性が根付いていた時代です。その証拠に、縄文時代は長期間にわたって争いが少なく、1万年以上続いた文明です。これほど長く続いた文明は他にあまり例がありません。様々な調査からも、その持続可能な社会が証明されています。
しかし、弥生時代以降、稲作の普及によって社会は大きく変わりました。農業の発展とともに指導者や管理者が生まれ、社会はピラミッド型に階層化されました。物質的な[所有]が強調され、格差や競争が生まれるようになったのです。そして、時代が進むにつれて唯物主義が先鋭化し、現代に至るまで続いています。現代社会では「今だけ、金だけ、自分だけ」という風潮が強まり、SNSでの対立や分断も深刻化しています(※それでも欧米に比べれば日本はまだ穏やかかもしれませんが ^^; …)。
さらに、縄文時代の特徴的な点は、自然崇拝や精霊信仰(アニミズム)を重んじていたことです。集落は円形に配置され、その中心には共同墓地や祭祀場がありました。『ご先祖様があってこその私たちであり、そのことに感謝し、皆で輪を作る』という精神が、円形に配置された集落からも伝わってきます。
西洋文明が大航海時代以降、世界を席巻し、産業革命を通じて[ピラミッド構造]の階層社会を形成しました。このようなトップダウン型の運営は、ある程度までは機能しますが、いずれは行き詰まります。そこで、次に必要なのが東洋文明です。
東洋文明、特にガンダーラや仏教的な(お釈迦様的な)思想は、ピラミッド構造とは異なります。なかでも、集落も精神も円形的な[和の心]を持つ縄文的な価値観こそ、これからの時代に力を与える鍵になるのではないかと感じています。
生意気なことを言ってスミマセンでした♪ 皆さんと共により良い社会やコミュニティを形成していきたいですね(^^)。
最後に余談となりますが、「輪=和=円=縁」とも言えますよね。輪が和であり円であり、円は縁でもあります。このような背景が、日本の通貨の単位[円(¥)]にも反映されているかもしれませんね。奥が深いですね!(^^)
[…] 縄文的価値観を取り戻す[前編]:皆で輪(和)を作る時代へ […]