【ベンチプレスから猫背を考えた前編】と【中編】の続きです。
前編 では 逆手で歩いたり寝たりすると猫背が矯正される。ではなぜ矯正されるか考えていたら、そのヒントとなる情報源が、【とあるベンチプレスの動画】 にあったというところまでお話しました。
中編 では 話を脱線して、日本人のベンチプレスのテクニックについてお話しました。日本人は体格で外国人に劣るものの、ベンチプレスの挙げ方の工夫やテクニックにより、世界大会でも勝つようになってきた。 さすがにマズいと思った外国人選手も、創意工夫(テクニック)によりベンチプレスを挙げる時代へとなって来たというところまでお話しました。
さて 後編 でございます(^^)。
ただ、外国人選手は、日本人選手に負けじと ベンチプレスのテクニックで創意工夫はするものの、そのやり方はやや異なるというか、工夫する視点が異なるのでございます。
日本人選手は できるだけベンチプレスの可動距離を短くしようとするための努力をするのに対し、外国人選手は そのあたりは あまり気にしないようです。
*外国人選手に多いベンチプレスの型
(※解説が始まる7分10秒辺りから始まるようにしております)
動画の7分10秒あたりからご覧ください。外国人選手は、両肘を内側に絞ることで、背中(広背筋)の筋肉もうまく使って ベンチプレスを上げやすくするテクニックを用いるとの事です。
ブログを読んで頂いている皆さま、試しに次のような動作をやってみてください【画像1↓】。
【札幌厚別江別の津田整体院ブログ画像1】手のひらを普通にした状態(左側)と、手のひらを内側に捻って逆手にした状態(右側)
手のひらを普通にしている状態(左側)と、手のひらを内側に捻って逆手にした状態(右側)の 背中の動きを細かく観察して比べてみてください。 すると 後者のほうが 肩甲骨も含む背中が、”ギュッ” といった感じで やや圧迫される(絞られる)感じがしませんか?
なぜならば 背中の筋肉(広背筋)は腕の筋肉(上腕二頭筋)の裏側へ繋がっているからです。
肘を内側へ捻ると、肘周辺の上腕二頭筋も捻られ、繋がっている広背筋も連動してギュッと引っ張られる(収縮する)のです。
だから 間違いなくそう感じるはずなんです!
そうだという事にしてください(笑)。
次へ話を進めさせて頂きますね(^^)。
【画像2の黄色矢印↓】のように、広背筋や肩甲骨が縮こまって圧迫される感じになると、行き場のなくなった左右の広背筋や肩甲骨に ギュッギュッと力(パワー)が みなぎる(※)のです。 そして、この広背筋力を使って、より重たいベンチプレスが挙げれるようになるのです。
(※みなぎる:あふれ出るばかりに満ちること)
【札幌厚別江別の津田整体院ブログ画像2】収縮されていく広背筋や肩甲骨のイメージ図
この時には、肉体の構造的にというか必然的に、【画像3↓】のように、背中が反りかえって 胸が張った状態になります。 つまり なんと、胸が縮こまって背中が丸まった 猫背の状態と正反対 になるという事なんです!
【札幌厚別江別の津田整体院ブログ画像3】背中が反りかえって 胸が張った状態(左)と 正反対の猫背の状態(右)
手のひらを内側に捻って逆手にすると、背中が反りかえって 猫背が自動的に矯正されていくのであります。
私は このベンチプレスの動画 をたまたま視聴していて気がついたんです(^^)。
さすがはプロの整体師だと自画自賛しました(笑)。
でも今日も我が整体院は 閑古鳥が鳴いておりましたとさ。チャン♪チャン♪終わり(´_`。)涙”
追記。
ああ~。そうだ、そうだ、そうだ♪♪
最後に またベンチプレスのお話に戻しましょう(^^)。
上述したベンチプレスの外国人選手ですが、せっかく背中の筋肉もあるんだから、使えるものは使っちゃおう的な合理的な感じですよね。
日本人は ”(良い意味で)こずるい”
外国人は ”合理的”
ベンチプレスひとつとっても民族性の違いが垣間見えました(^^)。
なんか笑ってしまいました(笑)。【終】